DICは印刷インキ、有機顔料、PPSコンパウンドで世界トップシェアを誇る化学メーカー。1908年創業の印刷インキから、有機顔料、合成樹脂等へ発展。その技術開発力により自動車、家電、食品、住宅等へ事業を拡大してきました。現在、世界63の国と地域で190のグループ会社と共に、グローバルに事業を展開。多岐にわたる広い販売網と化学的知見、長い樹脂開発の経験に基づき、革新的な3Dプリンティングソリューションを提供いたします。
3D造形(AM, 積層造形)では、熱可塑性樹脂を加熱・溶融して積層固形化する「材料押出堆積法」、「熱溶解積層法」が有名ですが、他の一般的造形方法として、紫外線硬化型樹脂に光(紫外線)を照射して積層固形化する「光造形方式」があり、古くから検討されてきた歴史があります。光造形方式は材料押出堆積法等に比べ、
等のメリットがあります。
DICは、1980年代から紫外線硬化樹脂の開発を行ってきました。
更に、樹脂組成の変更、オリジナルオリゴマーの合成、添加剤のコンパウンディング等による様々な樹脂の高機能化を行ってきました。
光造形用の樹脂についても、
様々な製品開発を進めてきております。
従来のプラスチック成形品に代わり3Dプリンタを導入することのメリットは、一般的に
・開発期間の短縮
-金型作成の期間が不要であるため、完成が早い
-「試作⇔作り直し」のサイクルが短く、大胆な設計の検討ができる
-試作後即生産が開始できる。本金型作成等が不要。
が言われています。これに加え、
・金型レスのコストメリット
-量産品10年+補給品10年の保管費用がかからない
-特に使うかどうかわからない「補給品」期間の維持・メンテナンスコストが不要
-廃棄費用も不要
・全世界で同じ製品を作ることができる
-データさえ共有すれば、同じ樹脂と同じ機器で、場所を問わず同じ製品を作ることができる
が挙げられます。
3Dプリンタによる部品生産は、将来のコストの削減、体制のスリム化に寄与します。
社名 | DIC株式会社 |
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英文社名 | DIC Corporation |
設立 | 1937年3月15日 |
従業員数 | 連結 22,255名 単体 3,973名 (2023年12月31日現在) |
資本金 | 966億円 |
事業内容 | 印刷インキ、有機顔料、合成樹脂等の製造・販売 ・プリンティングマテリアル(グラビアインキ、フレキソインキ、ジェットインキ、セキュリティインキ等) ・パッケージングマテリアル(包装用接着剤、多層フィルム等) ・カラーマテリアル(塗料用、プラスチック用等の各種顔料、ヘルスケア食品等) ・パフォーマンスマテリアル(各種合成樹脂、改質剤、着色剤、電子材料用界面活性剤等) ・コンポジットマテリアル(PPSコンパウンド、着色剤、中空糸膜等) |
所在地 | 〒103-8233 東京都中央区日本橋三丁目7番20号 ディーアイシービル |
公式サイト | https://www.dic-global.com/ja/ |