当社は、3Dプリンタ ー用フィラメントを2023年10月18日より北米にて試験販売を開始しました。変性 PPE(ポリフェニレンエーテル)樹脂製品である「ザイロン ™ 」のフィラメント製品から提供を行い、今後はPP(ポリプロピレン)樹脂製品である「サーミレン ™ 」フィラメントのラインアップを予定しています。また、並行して概念実証を進めている設計・シミュレーションサービスについても3Dプリンタ ー業界向けに提供を行う計画です。また、3Dプリンター業界に向けて①フィラメントビジネス、②設計・シミュレーション支援ビジネスのグローバル展開を計画中であり、まずはフィラメントの販売検証を3DPの世界最大かつ先端市場である北米から進めてまいります。
当社の機能樹脂事業において、これまで培ったアロイ技術、コンパウンド製法技術により顧客仕様応じ多様なニーズ に対応する樹脂製品を提供し続けてまいりました。新たな分野として注目される 3Dプリンター向けフィラメントにおいても、これらの技術を活用することで、顧客や市場のニーズに合わせた製品の開発が可能となります。今回試験販売を開始した変性PPE樹脂「ザイロン™」3Dプリンター用フィラメントは、造形性(低反り・寸法安定性)・耐熱性・絶縁性に優れ、更に耐衝撃性を併せ持つグレードです。今後、PP樹脂「サーミレン™」3Dプリンター用フィラメントの試験販売も予定しています。
これまで主にエンジニアリングプラスチック製品を対象とした樹脂CAE(Computer Aided Engineering)技術サービスにより、お客さまの製品の設計開発を総合的にサポートしてきました。当社の樹脂CAE技術サービスはその精緻さに定評があります。今後さらにタイムリーかつ適切にご要望にお応えするため 、3Dプリンターソフトウエアを開発するCastor社に出資参画し*2 、高度なシミュレーションの自動化を含めた、両社のサービス拡張に向けたPoC(概念実証)を進めています。
*2 2023 年 5 月 16 日リリース:https://www.asahi-kasei.com/jp/news/2023/ze230516.html
社名 | 旭化成株式会社 |
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英文社名 | Asahi Kasei Corp. |
設立 | 1931年5月21日 |
従業員数 | 48,897名 |
資本金 | 103,389百万円 |
事業内容 | 旭化成グループは、「マテリアル」「住宅」「ヘルスケア」の3領域で事業を展開しています。「マテリアル領域」高度な技術と新たな発想で、環境にやさしく付加価値の高い素材・製品を開発し、未来のくらしをリードします。「住宅領域」戸建住宅「ヘーベルハウスTM」と軽量気泡コンクリート「ヘーベルTM」を中心に、人と環境にやさしい技術とサービスで、安全・安心で快適な住まい方を提案します。「ヘルスケア領域」専門性のある高度な技術を進化・融合させ、社会が求める医療ニーズに応えることで、患者さんのQOL(生活の質)の向上に貢献します。 |
所在地 | 〒100-0006 東京都千代田区有楽町一丁目1番2号 日比谷三井タワー(東京ミッドタウン日比谷) |
公式サイト | https://www.asahi-kasei-plastics.com/products/3dpfilament/ |