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CASE

エンジンオイルの凝固と融解の測定

[分析手法]
示差走査熱量分析法 (DSC)
[使用機器]
示差走査熱量計

概要

エンジンオイルをどのように選んでいますか? 比較的高額なものや「省燃費」と示されたものにすれば無難と考える人が多いようですが、賢明な選び方のひとつは、粘度に注目することです。適切な粘度にするとパワーは上がり、燃費がよくなって、寿命も延びます。粘度にはSAE(米国自動車技術者協会)で定めた分類があり、そのオイルがどの程度の外気温で使用できるかを判断する目安になります。

結果

使用できる外気温の範囲を知るにあたり、エンジンオイルの凝固と融解の差について調べました。室温から-120℃まで冷却して固化させた後、室温まで加熱して融解させます。詳細データが示すように、このエンジンオイルは約-20℃から凝固し始め、約-98℃で完全に固化しました。昇温過程では、約-91℃から約-10℃にわたり、広範囲で融解が起こっていることが分かります。