3Dプリンター特集2: 本格検討編

出力イメージ

3Dプリンター出力サービスとは? メリットや利用方法を解説

3Dプリンターの導入にあたっては、機械の購入コストやメンテナンスコスト、使用にあたってのノウハウ構築などさまざまな課題がある。それらを解決できる手段の1つとして3Dプリンター出力サービスが存在する。ここでは3Dプリンター出力サービスとはどのようなものかを紹介する。

プロに相談も可能。企業が提供する3Dプリンター出力サービス

3Dプリンターの出力サービスとは?

3Dプリンター出力サービスとは、送信した3Dデータを元に、3Dプリンター出力を代行してくれるサービスのこと。企業向けとしてはリコーやJMC、個人や小規模事業向けとしてはDMMなどがサービスを提供している。3Dプリンターを持っていなくても利用できることや、見積もりの段階でプロに相談しながら出力を進めることができるという点がメリットだ。

設計イメージ

3Dプリンター出力サービスの利用方法

申し込み方法
サービスを提供している企業によって多少違いはあるが、多くの場合、専用の電話番号への電話や、ウェブページ上の問い合わせフォームから最初の連絡を入れる流れになる。その後、担当者に3Dデータを送信し、3Dデータを見ながら、詳細の打ち合わせや見積もりに進んでいく。この段階で、形状と材質、生産個数、予算の組み合わせに無理がないか、といった相談も行われる。見積もりが済むと実際の出力に進む。企業や形状、生産個数にもよるが、早ければ1週間程度で出力品が納品される。

事前に気を付けておくべき点
自由度の高い形状を出力できることが魅力の3Dプリンターだが、出力を依頼する際に気をつけなければならないこともある。例えば、3Dモデルが現実的な形状として破綻していないことが挙げられる。3D CADでの設計はあくまでバーチャルなものであるため、現実として成り立たない形状でもモデルとして設計できてしまうことがある。例としては、支えがなく部品が浮遊している形状や、サーフェスだけで作られていて厚みを持った壁がないモデル、密閉された中空の空間があるモデルなどが挙げられる。

また、モデルとしては成立していても、3Dプリンターの性能などによっては作れないものもある。精度を超えた薄肉形状や細かいピッチなどは再現することができないので、使用目的や予算に合わせて形状を調整する必要がある。

用意が必要な物
3Dプリンター出力サービスを利用するのに必要なのは3Dデータだ。2次元図面からの出力はできない。ほとんどの企業では、CATIAやAUTO CADといった主要な3D CADに対応しているため、3Dデータがあれば互換性については、あまり心配はない。また素材を何にするか、必要な個数が何個であるかなどの見通しも事前に立てておいたほうが、見積もりから出力までの流れがスムーズに進む。

大体の利用価格
利用価格については、求める精度や性能、材質、出力品の大きさによって大きく変わる。個人向けの比較的安価な例としては、DMMで出力したスマホカバーが1個で3,300円程度。一方で企業向けの高精度の出力の場合、リコーで行われた部品試作では、積層ピッチ0.254mmという精度、外径寸法は62.0mm×134.3mm×55.8mmで1個47,000円という事例がある。このように精度や大きさによって価格は大きく変わるので、利用価格についてはサービス企業に相談してみることが確実だ。
 

利用のメリット

3Dプリンター出力サービスを利用するメリットは、先述の通り3Dプリンターを所持していなくても3Dプリンター製品を作ることができることだ。それに伴い、3Dプリンターのメンテナンスを行ったり、利用方法を習得する必要もない。また出力にあたっては事前の見積もり段階から、専門のスタッフが、形状や出力品を保持するブリッジ配置などの相談に乗ってくれる。さらに、1回の成形で複数の部品を出力する際の効率のよい配置や、1回の成形で制作する個数とコストのバランスなど、低価格に抑えるための相談も可能だ。

個数とコストのバランスイメージ

 

まとめ

3Dプリンター出力サービスは、3Dプリンターを所持していなくても3Dプリンターでの出力品を手に入れることができるサービスだ。3Dプリンターを購入する必要がないことや、出力の前にプロに相談できるなどのメリットがある。3Dプリンター出力サービスを行っている企業は複数あり、個人や小規模事業むけの少ロット生産を得意とする企業や、企業向けの高精度で数の多い生産を得意とする企業など様々なものがある。

出力にかかる費用は精度や材質、出力する個数によっても大きく変わるため、事前の見積もりが重要になる。出力する数によっては、3Dプリンターを購入したり金型をおこしたりするよりも価格を抑えることも可能だ。

 

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